





『製本と編集者2』
編集・構成:笠井瑠美子
出版:十七時退勤社
A5判並製/本文108頁
本体価格:1,200円
*笠井瑠美子「製本する人々」掲載の『H.A.Bノ冊子』をおまけで一つおつけします(バックナンバーの掲載号の中からランダムで一つ)。
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製本所の束見本製作担当者が三人の編集者へインタビューするシリーズ第二弾。
編集のノウハウではなく、人となりをゆっくり立ち上がらせる、独特の読後感は、この本ならでは。
末尾に自分が編集担当した思い入れのある本を、解体する企画も「1」より継続して収録。専門家、笠井さんのコメントが良い。
開きの良い、少しだけA5よりも縦が短い(横長)の判型にて。
編者としての笠井さんの文章の魅力もとてもある本作。せっかくなので特別に、当店の購入特典冊子で過去に連載されていた笠井瑠美子「製本する人々」掲載のバックナンバーをおまけで一冊おつけします。
(以下出版元の案内より抜粋)
〈製本の現場から、三人の編集者へ問いかけるこれからの本についてのインタビュー、シリーズ第二弾〉
これまでの出版業界にとって本を作るということは疑う余地もなく、紙の本を作るということだった。電子書籍が登場し、多くの人たちが当たり前にそれを読む端末を手にし、紙の本の価値を問われるようになって久しいが、それでもまだ紙の本のほうが商売になる(儲かる)という理由で、なんだかんだと紙の本は作られ続けている。けれど商売になるかどうか以前に、どうして紙の本をいいと思うのか説明できるようになりたい。それは自分がこの先もこの仕事を続けていく理由に繋がるはずだからだ。
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シリーズ第二弾、以下お三方にお話を伺いました。
松井祐輔(まつい・ゆうすけ )
一九八四年、愛知県名古屋市生まれ、春日井市育ち。千葉大学文学部史学科卒。出版取次の株式会社太洋社に勤務の後、株式会社筑摩書房、NUMABOOKSを経て、現在は無所属。二〇一四年に『HAB』を刊行。以降は断続的に『ナンセンスな問い』(友田とん)、『山學ノオト』(青木真兵、青木海青子)、『台湾書店百年の物語』(台湾独立書店文化協会)、『パリと本屋さん』(パリュスあや子)などの書籍を刊行。二〇一四年から「小屋BOOKS」、二〇一五年には移転し「H.A.Bookstore」として実店舗を運営。二〇二〇年に閉店し、現在はwebのみで販売を行う。並行して取次業も担う。本を売って生きている。
三輪侑紀子(みわ・ゆきこ)
一九八七年、静岡県浜松市生まれ。二〇一〇年頃から角川春樹事務所書籍編集部アルバイト。二〇一四年頃から編集部員に。二〇一九年岩波書店入社。所属は児童書編集部。二〇二〇年に出産。二〇二一年頃から『図書』編集部にも参加。二〇二三年の担当書は『地図と星座の少女』『ローラ・ディーンにふりまわされてる』『クロスオーバー』『モノクロの街の夜明けに』『ナイチンゲールが歌ってる』。
藤枝大(ふじえ・だい)
一九八九年に八丈島で生まれ、関西で育つ。未知谷を経て、二〇一七年より書肆侃侃房で勤務。主に詩歌、海外文学、人文書、文芸誌の編集をしている。短歌ムック「ねむらない樹」 (編集統括)、文学ムック「ことばと」、「現代短歌クラシックス」シリーズのほか、『左川ちか全集』『葛原妙子歌集』『はじめまして現代川柳』『うたうおばけ』『月面文字翻刻一例』『象の旅』『赤の自伝』『路上の陽光』『ベルクソン思想の現在』などの編集を担当。海外文学と詩歌の書店「本のあるところ ajiro」を二〇一八年に立ち上げ、運営している。
『日日是製本』、『製本する人々1』の既刊ほか、笠井さんの関連書はこちら↓
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