




『古本屋たんぽぽのあけくれ』
著:片岡千歳
出版:夏葉社
判型:四六判変形、函入、本体仮フランス装(見返しなし)
本体:2600+税
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高知で、1963年から2004年まで営まれていた古本屋たんぽぽ。その店主が書き残した自費出版随筆集が夏葉社から復刊。
古書市場では近年なかなか出ない稀覯本でしたが、それはともかく。詩を愛する夫婦が、いわゆる普通の古本屋を、粛々と営んでいく。その様子、行間からは、本を大切に感じている気持ちが強く伝わってきます。
新刊ではもうなかなかお目にかかれない函入。ですが、とても軽く親しみやすい佇まい。本体は仮フランス装で柔らかい読みごこち。
“もったいない、が、古本屋の心やからね。ここへ集まって来たものは、私が拾わなかったらただの紙の原料にされてしまう”
(本文p.157より)
夏葉社の本↓
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