『ことばの途上』
著:岩瀬崇
発行:あわ居
装丁:瀬川晃
判型:A5判、236ページ
初版:2021年7月1日 200部
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きれいな本です。折り込まれたカバーの隙間から覗くのは無数のことばたち。著者は書の仕事をしつつ、岐阜県の山村、石徹白の古民家と市内の自宅を往復するくらしとしたのち、現在は石徹白に在住。
「2015年後半~2020年にかけて、約5年程の間に紡がれた詩、エッセイ、評論」という本書は、そうした往復の暮らしの様子、というものではなく、「そうした生活を通じて」ふと考えたことを散文として記し、年代順に並べたもの。
生活の中にありながら、そこから一歩離れて思いを巡らせる、考える時間になるような読書です。
次回作『ことばの共同体』↓
https://habookstore.shop/items/652e48fc3ef306002f8c83d2
(以下、出版社サイトより)
2015年後半~2020年にかけて、約5年程の間に紡がれた詩、エッセイ、評論などをまとめた書籍です。それぞれの「ことば」は、新たな環境下での生活、実践を進めていく中で、都度、自らの立脚点を更新するものとして立ち現れ、記述されていきました。そして、それらは私自身の理解を超えたところでおそらく互いに連関し、重層的に絡まり合うことで、私自身の生を確かに開いていったと思います。その過程の中で、確かに私自身の中を貫いて流れていったもの。そんな不可視のものを分かち合うことができればと願い、一冊の書籍としました。ぜひお手に取って頂ければ幸いです。
目次 ※順不同・一部
メディアとアート/ルイス・バラガン/時間/学問とからだ/風の音/沈黙のことば/聖イグナチオ教会/内在と超越/現実/ことばの出自