【特典:オリジナル栞(イラスト・青木海青子)】
山學ノオト4(二〇二二)
青木真兵、青木海青子
装丁:武田晋一
刊行:エイチアンドエスカンパニー(H.A.B)
本体:2000円+税
四六判変形、256頁、並製本、表紙一部箔押し(パール)
978-4-910882-04-8 C0095
毎年刊行しております日記帳『山學ノオト』。四年目の分が出来上がりました。
いつになく本年は、労働と社会を取り巻く価値観が画一的になっている歪さ、を受け止める真兵さん。
「サバイバーがサバイブしたその後」に目を向け、生き延びる形を探る海青子さん。
どことなくより一層、お二人の活動や視点もリンクしてきているように感じられる2022年。
……とまぁ、日常はいつもそんなに切迫しているわけでは、当然ありませんが、一年を一冊にして見てみるとその思考の変化が、自分のことのように迫ってまいります。
1巻から変わらず、装丁は同じ東吉野村に住むアーティスト、武田晋一さん。シリーズ共通の佇まいの中で、各巻少しづつ変化をつけています。
今回はメインは白い紙ですが、うっすらとした色味や手触りが伝わってくるようなセレクト。表紙にはパール箔という透明でうっすら光を反射して輝く白を押しています。
直取引店舗には限定で「オリジナル栞」付き。
(概要)
「社会との約束の下、寝て食べて動く。しかし、いつ約束したのだか判然としない。」
奈良県東吉野村。人口一五〇〇人の村の山あいに佇む一軒家、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」。自宅を開放して図書館を運営する夫婦が、仕事に、生活に、山村と街を、あるいは彼岸と此岸を往復しながら綴った日記に、エッセイや草稿「研究ノオト」を収録した、日記帳。
人の動きが少しづつ戻ってくる中で、あらためて見えてきた他者や社会とその「外側」にあるもの。内と外を行ったり来たり。ぐるぐる回りながら考えた、二〇二二年の記録。