秋刀魚
発行:黒潮文化(台湾)
*中国語繁体字・日本語訳なし
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台湾で刊行される〈日本紹介雑誌〉「秋刀魚」。
台湾視点で特集される「日本」は普段見ている景色にまた違った印象を与えてくれます。
特集テーマも「京都の宿」や「グッドデザイン賞」などスタンダードなものから、「カレー」「コンビニ」「ガチャガチャ」「ラーメン」などのニッチな文化、はては、「下北沢」や「東北」、「香港で見つけた日本」などそこ?という地域特集まで。
言葉はすべて中国語繁体字ですが、紙面の雰囲気は楽しむことができますし、漢字をメインに据えたレイアウトの参考などにも。
もちろん、最近台湾に行けておらず実物が買えない方にも。
誌面サンプルは公式サイトをどうぞ。
(サイト)http://qdymag.com/news/157
(日本語紹介文)
まじめに遊んで、まじめに実現させる。
ハイテク時代の中、相変わらずキラキラするカプセルトイ
2017年、成田空港にカプセルトイが200台も一気に増設され、それは観光客が帰国する前の一番面白いお土産になった。2012年、日本の玩具企業である奇譚クラブはコップのフチ子というカプセルトイを販売し始めてから、カプセルトイ従来通りの様子に影響を与えた。ここまでコップのフチ子の販売累計は既に2千万個を突破した。2000年代からカプセルトイが台湾に入り、「ガチャ」のブームは士林夜市のあるカプセルトイ専門店で、一晩だけで一つのショップでの売上げが40万台湾元にも達した伝説はあった。1977年日本の玩具企業であるバンダイ社は、カプセルトイの事業をし始め、40年を経って合計34億個のカプセルトイも売り、日本では36万台のカプセルトイ自動販売機も持ち、日本全国の7割も占めるので、まさに玩具の巨人とはいえる。1960年代、球体ガムの小型自動販売機から発想したカプセルトイの自動販売機が日本に進入し、玩具企業がその自動販売機を改良して、50年も超えたカプセルトイの歴史が始まった。そのとき、誰も考え付かないアメリカの球体ガムの小型自動販売機を改良したアイデアが、まさか日本が発明した玩具文化になったことは、誰も知らなかった。カプセルトイという発想が生み出されたことによって、やはり生活に一番重要な心の糧が創作力で決められることである。
いったい日本はいかにこんなに人間を笑わせるカプセルトイが作られることに興味持つ方がいっぱいいる。パロディ、萌え系、また、本物みたいな怖い生物のフィギュアまでがある。我々は日本フィギュア製造業界で一番有名な海洋堂の創立者、90歳に近い宮脇修氏を訪問して、「儲かることをするではなく、人に楽しさを与えることをする」という考え方を創作の芯にしたことがわかった。奇譚クラブのPR部署は、「企画が成功した秘訣は、日常生活の中から人を笑わせるテーマを掘り出すことである。また、一番重要なのは、骨まで玩具お宅でなければいけないんだ。」と述べた。飯田雅実氏も、「我々は、“なぜこんな企画を実現したかったのか。”と人に驚くほどの決心を持つ。」と述べた。そして、頭を振り回すと、やっとカプセルトイの芯を発見した。企画者たちは何歳になっても、「まじめに遊んで、まじめに実現させる。」という同じ原則を持つ。そして、カプセルトイの世界で想像した画面を実現化するほど、さらに成功に近くなることだ。
カプセルトイに関する企画のアイデアは、秋刀魚編集部のインタビューリストの中にずいぶん前から既にあった。去年、下北沢のインタビューをしていたときのことを思い出した。そのとき、下北沢で壁の前にいっぱい設置されるカプセルトイ自動販売機の中にあるいろいろなおもしろいカプセルトイを見て、我々が頭を振りながら、「これって本当に面白すぎるわ。いつか、絶対にカプセルトイの特集を作ろう。」と話した。三周年経ってからの年末、このエースみたいな特集がようやく実現できた。夜空にある星の数みたいなカプセルトイに対する多い奇想が、短いページだけで全部記載されることができないけど、唯一変わらないことは、このようなハイテク時代の中、カプセルトイ自動販売機に手動でコインを入れて出てきたカプセルトイが、まだ違う年の我々の心を掴む。何歳になっても、回して出てきた一つのカプセルトイが一つの好奇を持つ心を満足させることを期待する。