[文庫版]『『百年の孤独』を代わりに読む』
著:友田とん
出版:早川書房
価格:1180+税
*文庫化記念冊子『『百年の孤独』との引き合わせ」(友田とん)つき
*それはそれとして、当店(H.A.B)の購入特典冊子(友田とん「本屋に行く」連載中)もついてきます
[CONTENTS]
「海老名は絶対にいやーー!!」。
1991年のドラマ「それでも家を買いました」の印象的なシーンから始まる、第一章。
90年代のドラマと『百年の孤独』になんの関係があるのか。あるか、ないかにかかわらず、本書が関連書籍の紹介や読み方を噛み砕いてていねいに説明した「副読本」や「教則本」の類、あるいは、「あらすじまとめ」といったような本ではないということは、伝わると思います。
では「代わりに読む」とはなにか。
“『百年の孤独』を「代わりに読む」にあたり、なんとなく決めていることがある。(中略)
・冗談として読む
・なるべく関係ないことについて書く(とにかく脱線する)
ということだ”(本書P13*自主制作版)
これが本書のルールであり、読み物としてのおもしろさ。
エッセイ、あるいはひとつの小説のように読み進めることができる、新しい読書。
「読む」を読む。あるいは「代わりに読む」を読む。あるいは「代わりに読む」を代わりに読む。そのようなものです。
以上は自主制作版の紹介文からの引用です。しばらく品切れでしたが文庫化され、多くの人に手にとってもらいやすくなりました。
友田さんは当店の購入特典冊子でも「本屋に行く」を連載中。あわせてお楽しみください。