『旅は老母とともに』
著:伊藤礼
出版:夏葉社
判型:四六判、ソフトカバー
本体:2500+税
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「この問題についてつくづく考えたところ、私が生まれる前に、同じ両親の間に私の兄にあたる滋という男が生まれていて、したがって私が生まれたのはこの兄の誕生の延長線上にある現象であり、私の名前がこの世の名簿に登録されたのは、残念ながら惰性のようなものにすぎず、いわば学校の卒業証書の「以下同文」というようなものだということが分かって来ました。ですから私はまず兄の誕生とはいかなることであったのか解明しなければならないのです。」(本文9頁)
明るい黄色、深い青の見返し。コントラスト、陰影の映える、老いと可笑しみ。
著者は伊藤整の次男。
夏葉社の本↓
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