

『まばゆい』
著:僕のマリ
出版:本屋Lighthouse
写真:品子
B6変形、仮フランス装、128P
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「先のことはわからないけれど、いま生きている、それだけのことをただ記録していきたい。何を思い、何を悩んだか、自分の言葉で書きたい。意地だけで続けてきたこの慰みが、誰かの心の拠り所になると信じている。」
僕のマリ、のエッセイ集。本人にしかわからない感情を、本人にしかかけない文章で形にする。取り立てた「主題」や「テーマ」がない本はそのまま紹介のしづらさに通じてしまうのだけれど、文章を書くとはそのままそういうことなのだろう。
美しい装丁も目を引く、著者の人生の断片。
千葉県幕張の本屋Lighthouseからの刊行。
(以下、出版元の紹介文より抜粋)
僕のマリ、待望のエッセイ集。
「苦しくて甘いよろこび 色あせることのない思い出たち」
<植本一子さん帯文>
書くことは自分を救うことーーそう言い切る彼女に賛同する。
私たちは似ているところがある。書かずにはいられないのだ。良いことも悪いことも、たとえ大事な人を傷つけても。
自分のために、誰かのために、きっと今日も書いている。
『常識のない喫茶店』(柏書房)にて商業デビュー、発売すぐに重版もかかるなどその実力を見せつけている僕のマリのエッセイ集。『喫茶店』に至るまでの彼女の人生を振り返る1冊でもあり、彼女の「書くこと」に関する<核>のようなものも見えてくる内容となりました。読後にはタイトルの『まばゆい』に込められた想いが、自ずと沁み入ってくると思います。『常識のない喫茶店』とあわせて読んでもらえるとうれしいです。
<目次>
まえがき
生活
注意力散漫
愛を飼う
きょうだい
緘黙のファンファーレ
青さと音楽
野崎さんのこと
ほろ酔い
終わりのない友情
いままでのこと、これからのこと
お母さんへ
あとがき
奥付・著者プロフィール
写真(カラー)
<仕様>
B6変形 仮フランス装
表紙用紙 クラシックリネン129kg (雪)
見返し タント100kg グレー(B-5)
帯 クロマティコトレーシング(白)
本文用紙 b7バルキー73.0kg
128p(巻末16pはカラー写真)
<著者プロフィール>
僕のマリ
1992年福岡県生まれ。2018年活動開始。同年、短編集『いかれた慕情』を発表。2021年には柏書房より『常識のない喫茶店』を刊行。犬が好き。
Twitter:@bokunotenshi_
品子(写真)
1992年生まれのいて座。2016年に写真集「街の灯」を制作。現在、喫茶店で働きながら気ままに写真を撮っています。