秋刀魚50〈I LOVE CLOTHES ♡ 服が好き〉
発行:黒潮文化(台湾)
*中国語繁体字・日本語訳なし
*43号より判型変更。NTD価格が50元値上げされているため、日本円販売価格も変更となります。
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台湾で刊行される〈日本紹介雑誌〉「秋刀魚」。50号の特集は〈I LOVE CLOTHES ♡ 服が好き〉。
秋刀魚にしては珍しいシンプルな特集で、雑誌で初めて(先方の言葉を借りるなら)「著名人」のスナップを表紙に起用。夢のある記念号。
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台湾視点で特集される「日本」は普段見ている景色にまた違った印象を与えてくれます。
特集テーマも「京都の宿」や「グッドデザイン賞」などスタンダードなものから、「カレー」「コンビニ」「ガチャガチャ」「ラーメン」などのニッチな文化、はては、「下北沢」や「東北」、「香港で見つけた日本」などそこ?という地域特集まで。
言葉はすべて中国語繁体字ですが、紙面の雰囲気は楽しむことができますし、漢字をメインに据えたレイアウトの参考などにも。
もちろん、最近台湾に行けておらず実物が買えない方にも。
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(出版元サイト)
https://qdymag.com/news/680
(出版元サイトより・今号の紹介文)
手探りで続けてきた 50回の探求
『秋刀魚』が創刊する間際、編集チームがそれぞれの自宅のリビングルームにて、50個のテーマをブレストして出した。紅白歌合戦、昭和時代の歴史、ラーメン魂、専業主婦の知恵など、日本を探求したい50のアイデアリストを持って、『秋刀魚』は歩み出した。私たちはリストにしっかりチェックをつけ、ときに無理難題な空想を手放した。生真面目に実行するのではなく、雑誌の神様に見守られながら10年間歩き続けてきた。
『秋刀魚』はわがままな雑誌だ。トレンディなテーマは避け、メジャーすぎる観点に立たず、人びとが求めるトピックはやらない。こうした人気を博す必勝法とは真逆な性格で50号を迎えた今、目立つ絢爛さがないものの、特集の重複一つなく、日本文化に夢中な読者たちの本棚に長く居続けられた。
そんな「夢中になること」は日本文化のなかで発見した魔法のようだ。すべてを知りたい、手に入れたい気持ちが、独特な姿へと開花していく。それは中国・宋王朝の道教から生まれた侘び寂びが日本の美意識になったり、アメリカのジャズが日本の音楽シーンに新たな魂を見出されたり、日本発祥のアメカジが世界のファッションスタイルを揺らしたりするところからも垣間見える。
『秋刀魚』はいつだって、人びとが憧れてたもの、魅了されてたものについて深掘りしていきたい。
50号で表した日本精神は、さりげないつつも深みや趣きを見せる「ファッションコーディネート」ではないかと思う。トレンドを追うよりも、自分らしく居られる姿で、自分の音楽の好み、趣味嗜好、信念や思考まであらわす魔法のようなものだ。
「ファッションといえば、あの方だ!」と考え、一年以上の調整と連絡を経て、俳優・歌手として活躍中の菅田将暉さんを撮ることができた。写真集『着服史』に見える彼のファッションスタイルは、パフォーマー兼ファッション愛好家ならではのセンスを示している。枠にはまらない独特な演技と音楽創作は、私服史や衣装史を俯瞰すれば一目瞭然だ。真摯に好きなものごとを世界にシェアする彼の価値観は、普段身につけるもの、感情溢れるパフォーマンス、曲の歌詞からも感じられる。ひとどきにとどまらない、いつまでも温かみのあるアーティストであることは菅田将暉流だ。
制作現場のメイキング「behind the scenes」は貴重だ。今まで著名人を表紙に起用しなかった『秋刀魚』は、撮るなら特集テーマにもっとも相応しい人選を撮らないと。表参道のフォトスタジオにて、菅田将暉さんが撮影前夜に準備したスーツケースを開け、テーマ「古着」に沿って私服やヴィンテージウォッチコレクションを持ってきてくれた。彼が『秋刀魚』と一緒に良い撮影をしたい気持ちは、『秋刀魚』編集部へと、読者たちへのプレゼントだ。この真摯さは、これからの50号にも持ち続けていきたい。