『あわ居 <異>と出遭う場所』
発行:あわ居
本体:1500円+税
判型:A5サイズ/364頁/モノクロ+カラー/ソフトカバー
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岐阜県郡上市最奥の集落・石徹白で営まれる場所「あわ居」について。
参加者や、研究者との対談を通じて、単純には捉えづらい場の活動やその力、影響について、「わからなさ」を抱えたままなんとなく掴んでいこうとしたガイドブック。
場づくりの形としても、あるいは意欲的なガイドブックの形としても、魅力的なものになっています。
主催・岩瀬崇さんのエッセイ集はこちら↓
https://stores.jp/search?q=%E5%B2%A9%E7%80%AC%E5%B4%87&store=mardock
(以下、出版元サイトより引用)
ひらかれた生へ
【概要】
岐阜県郡上市最奥の集落・石徹白(いとしろ)にて夫婦で運営する、あわ居。本書は作品集/対談集/記録集としてのあわ居の総合ガイドブックです。本書では、あわ居の写真や概要説明を掲載する「あわ居の技法」をはじめ、教育学/アート/文学/場づくりなどの計6名の専門家とあわ居主宰の岩瀬崇との対談をおさめた「あわ居の研究」、あわ居の体験者へのインタビュー記事をまとめた「あわ居の記憶」、あわ居主宰の岩瀬美佳子による3種の随想などを掲載し、あわ居という場所の実像を重層的に浮き彫りにすることを目指しています。
また、本書はあわ居という局所的な場所についての書籍ではありますが、しかしそこで紡ぎだされている言葉や知は、今日の社会の中にあって、かけがえのない生や仕事を展開していくことや、自分の場所をつくることなど、多様な実践を探求し展開していくうえでの、重要な示唆に富んだ内容になっているように思われます。本書を通して、より多くの方にあわ居という場所が身近に感じとっていただけるようになると共に、現代という時代にあって、本書が個々の実践や創造をひらいていくなにかのきっかけとなれば幸いです。
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あわ居での〈異〉との出遭いを通して、よりひらかれた生へと、新たな存在様態へと、繊細で入り組んだ他者との関係性の構築へと、新たな世界との出遭いへと、かけがえのない生の展開へとつながる何かがもたらされること。そんなことを願いながら、私たちはあわ居を営んでいます(本書p.16「はじめに」より引用)
【目次】
●はじめに:岩瀬崇
●随想:自然の懐(ふところ)/岩瀬美佳子
●あわ居の技法(写真+概要説明)
・ことばが生まれる場所
・あわ居別棟
・フィールド学習
・プロセスダイアローグ
・宿泊型WS
・スペース利用
●随想:土からの料理/岩瀬美佳子
●あわ居の研究(対談集/計6名)(*1)
・わからないという賭け/井谷信彦さん(教育学者)
・虚実のあわい/松本篤さん(AHA!世話人)
・無に還る場所/井上博斗さん(トランスナヴィゲーター)
・場づくりの詩/百瀬雄太さん(庭文庫店主)
・イメージがひらくリアリティ/前林明次さん(アーティスト)
・時の綾ー生きることの旅と詩ー/阪本佳郎さん(文学研究者)
●あわ居の記憶(体験者インタビュー集/計16名)
菊地美希さん/Dさん/Mさん/勅使河原香苗さん/江畑潤さん /Kさん /木下佳祐さん・麻梨子さん/岡野早登美さん/高橋真優さん/鄭伽倻さん/柳澤龍さん/鈴木雄飛さん/田村花さん /Yさん/川合友紀さん/阪上桂子さん/日暮辰哉さん
●随想:旅のつづき/岩瀬美佳子
●年表
●石徹白(いとしろ)について
●周辺の見どころ
●あとがき/岩瀬崇(*2)
(*1)本著の『あとがき』にも記した通り、対談(あわ居の研究)にあたっては女性の研究者/実践者にも複数オファーをしましたが、今回はご家庭の事情などからタイミングが合わず実現に至りませんでした。ジェンダー的な視点での偏りが生じた点については上記の背景を踏まえ、どうかご理解・ご了承ください。
(*2)本著刊行にあたり、あわ居HP上でクラウドファンディングを実施し、768,000円のご支援をいただきました。