『大きなシステムと小さなファンタジー ゆっくり、いそげ2』
著:影山和明
出版:クルミド出版
本体:2500円+税
判型:四六判並製、480頁
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ロングセラー『ゆっくりいそげ』の著者であり、クルミドコーヒーオーナーによる、同書の続編的な作品『続・ゆっくり、いそげ』の刊行から6年。当初から「査読版」とされてきた本書の完成版がこちら。
「△の社会づくりに対して、▽の社会づくりを考えられないかというのが、この本を通じてのぼくからの提案だ。」(本書、まえがきより)
人と店と社会が有機的に共存するような地場。
活版印刷の表紙もとても良い。
(以下、出版元サイトより引用)
「あなたの雇い主は、実はシステムなのだ。」
──システムの力が強くなると、あなたが、時間が、関係性が、ことばが、手段になる。すべてが利用価値ではかられるようになる。現代の生きづらさの原因はここにある。
あなたがあなたであることから、それを互いに受け止め合うことから、やり直せないか。
クルミドコーヒーで、ぶんじ寮で、国分寺で。
何かとたたかうのではなく、何かを変えようとするのではなく、軽やかに、遊ぶように、「もう一つの道」を切り拓いてきた著者による、実践の記録。未来への展望。
種が土と出会い、芽を出し、やがて木へと育つように。一本の木が、まわりのいのちと関わりながら生態系を育み、やがて森へと育つように。
解き放とう、あなた自身を。
「一つ一つのいのちが大切にされる社会」はもう、すぐそこにある。
<著者プロフィール>
影山知明(かげやま・ともあき)
1973年、東京・西国分寺生まれ。
大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー社を経て、独立系ベンチャーキャピタルの創業に参画。
2008年にクルミドコーヒー、2017年に胡桃堂喫茶店をオープンさせた。
店を拠点として、まちの仲間と共に、クルミド出版、胡桃堂書店、クルミド大学、クルミド/胡桃堂の朝モヤ、地域通貨ぶんじ、ぶんじ寮等を事業化。
著書に、『ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~』(大和書房)。