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試行錯誤3(別冊代わりに読む人)

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『試行錯誤3 別冊代わりに読む人』 出版:代わりに読む人 判型:A6(文庫)判,86頁 ーーーーーーーーー 出版社「代わりに読む人」が刊行するリトルプレスシリーズ「un poco」の3冊目。今回より、スズキナオさんの連載が加わりました。どんどんページが増えていくの、いいですね! 「事務所を借りたい」 そう思い立った回数は数え切れず。そのうち何割かは「もう事務所、借りるしかない!」だったかもしれない。その決意通りに事務所を借りていれば、今頃、私はいくつも事務所を構えていることになる。ところが、今借りている事務所は一つだ。事はそう思うに任せなかったのである。 (本文p.62 友田とん「取るに足らないものを取る」) (既刊はこちら↓) https://stores.jp/search?q=%E8%A9%A6%E8%A1%8C%E9%8C%AF%E8%AA%A4&store=mardock (以下、出版元の紹介文より抜粋) 『試行錯誤』は読む/書く人々の試行錯誤のための実験室です。 文芸に新しい視点をもたらす著者のエッセイや批評を集めています。 「文芸雑誌『代わりに読む人』よりもずっと小さくはじめた別冊『試行錯誤』の3号目がようやく完成しました。これまで通り、わかしょ文庫さんの「大相撲観戦記」、伏見瞬さんの「蓮實重彥論」、陳詩遠さんの「なにがなんだか」、友田とんの「取るに足らないものを取る」のエッセイや批評の連載に加えて、今号からスズキナオさんの「谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する」が始まりました。/最近、よく考えるのですが、つづけていくことで、はじめてできあがってくるものがあります。だから、連載という形で試行錯誤してもらえる小さな発表の場所をつづけていきたいと思います。何より、私自身が著者と並走し、何かができあがってくる様子を目撃していたいという気持ちがあります。読者の皆さんにもぜひ一緒にそれを見守り、またご自身でも何かを調べ、書き綴っていただけたらと思います。」(巻頭言「新しい仲間、つづけていくこと」より) 目次 わかしょ文庫 大相撲観戦記 「相撲に熱中できない 寺山修司の世界からやってきたお相撲さん」 【新連載】スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する 「生家の跡地でしゃぶしゃぶを」 伏見瞬 蓮實重彥論 「蓮實重彥と生活する」 陳詩遠 なにがなんだか 「走ることで金を失うことから身を守っている・他1編」 友田とん 取るに足らないものを取る 「事務所、借りるかもしれない」 内容紹介(要編集) ◉ わかしょ文庫 大相撲観戦記 「相撲に熱中できない 寺山修司の世界からやってきたお相撲さん」 チケットが手に入りづらく生で観戦しにくくなったことに加え、人を軽んじているとしか思えない不祥事への対応に、以前ほどは相撲に熱中できなくなったと訴えますが、やがて新入幕力士の繰り広げる優勝争いを目にしてどうなったでしょうか。 ◉【新連載】スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する 「生家の跡地でしゃぶしゃぶを」 生まれたのは偶然にも同じ街、後に関西に移り住んだのも同じ。時代は異なれど様々に重なり合うライターのスズキナオさんによる新連載「谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する」です。 ◉ 伏見瞬 蓮實重彥論 「蓮實重彥と生活する」 蓮實重彥の研究、フランス語の勉強、そして日々の仕事もこなす著者は、かつて蓮實重彥が繰り返し使った「凡庸」の概念を手がかりに、会社員生活とそこで交流する「普通の」人々に謎を感じつつも好意を寄せながら、蓮實重彥論への次の跳躍に備える。 ◉ 陳詩遠 なにがなんだか 「走ることで金を失うことから身を守っている・他1編」 大人になって長く続いている唯一の趣味だという走ることについて。効果が目に見言えること、そして便利なことと長続きの理由を挙げていくうちに、時間に追われる現代人を救うかもしれないSF的思考が待っていた。 ◉ 友田とん 取るに足らないものを取る 「事務所、借りるかもしれない」 何遍も事務所を借りるしかない、と思いながらも、なかなか実現しなかった事務所を借りるまでの過程とその間の思考を綴る。やってみようとすることで、できてしまうことについて。

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