



『場末にて』
著:西尾勝彦
出版:七月堂
判型:175mmx110mm,小口折り,帯付き,132頁
装画:小川万莉子/装幀・組版:川島雄太郎
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「小さな書店での朗読会」のために書き下ろされた表題作から。
なにものでもない、その末で、ぼんやりと生きる人、うつくしい人々。
ーじみな人に 話を聞いた まったく めだたないので 気づくのがおくれ 話をするまで 三年が経過していた
(本文「海」より)
(たぶん当店は相当揃っている、西尾勝彦さんの関連著作はこちら)
https://stores.jp/search?q=%E8%A5%BF%E5%B0%BE%E5%8B%9D%E5%BD%A6&store=mardock
(以下、出版社サイトより抜粋)
【著者コメント】
作品「場末にて」を書いたのは2019年のことです。大阪のとある小さな書店で開催された朗読会のために書き下ろしました。記念にするつもりでその店主を描きはじめましたが、次第に自分のこととなり、未来のこととなり、すべてのアウトサイダー、場末を支えるひとたちのための言葉になっていきました。朗読会当日、しずかに読み切ったときの気持ちはまだ覚えています。あの日から、4年。ようやく、詩集『場末にて』を完成させることができました。多くの人々の手に届くことを願っています。
【版元コメント】
この詩集はきっと、誰かにとって、ひと休みさせてくれるような、木洩れ日がきらめく木陰のような、そんな一冊になるのではないかと思いながら制作を進めてまいりました。
こうして形にすることができ、嬉しい気持ちでいっぱいです。
装画は前回の詩集『ふたりはひとり』につづき小川万莉子さんの描き下ろし作品です。場末にてひかる小さな明るみを表現してくださいました。
この詩集には、「場末」に生きる人たちやそんな人たちがつくる場所がたくさん登場いたします。
ほの暗いなかでしか見えないくらい、けれど確かに存在する、ちいさなやすらぎの灯のような一冊です。
ぜひお手にとってご覧ください。