『新しい自我ーー「ふつう」を見いだす闘い』
著者 堀江敏幸 大竹昭子
判型 文庫版(w105×h148mm)、並製、カバー無し
表紙 NTラシャ 130kg
頁数 88ページ
定価 1100円(税込価格)
発行所 カタリココ文庫
編集協力 大野陽子、大林えり子(ポポタム)
装幀 横山 雄+大橋悠治(BOOTLEG)
装画 駒井哲郎
ISBNなし
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順調に発刊され、9冊目となったカタリココ文庫。今回は駒井哲郎の装画がハッと目を引く装丁です。
(概要)
カタリココ文庫9号『新しい自我----「ふつう」を見いだす闘い』は作家・堀江敏幸と大竹昭子の対談、及び堀江の未発表の随想をお届けいたします。
収録した対談は2012年に名古屋でおこなわれたもので、堀江の生地である多治見に近かったこともあり、幼少期の記憶、持って生まれた自分の性格、地域ごとの言葉の差異など、東京では聞くことの出来ない話題が繰り広げられました。そのままにしておくのはもったいない内容でしたので、今回文字に起こして加筆修正を施し、カタリココ文庫に収められたことを喜ばしく思っています。
また堀江は東日本大震災の前後にあたる時期に3つの詩をつづけて書いています。発表したのはそれぞれ別の媒体ですが、連作として綴られたものであり、対談では創作にいたる経緯と思いが語られています。本書では3作すべてが読めます。
巻末に載せた堀江の随想は、ある企画のために書いたにもかかわらず、未掲載に終わった原稿です。なぜボツになったかは対談の山場ともいえる箇所であり、「『ふつう』」を見いだす闘い」という副題もそこにつながってきます。一見、「闘う」というイメージからほど遠く、また自身の来歴についても積極的に語ることのない堀江敏幸の核心部分に触れた、リトルプレスだからこそ実現できた自信作に、ぜひともご注目ください!
(カタリココ文庫既刊)
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