




『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 2 読めないガイドブック』
著者:友田とん
出版者:代わりに読む人
ISBN:978-4-9910743-2-5
Cコード:C0295
定価:1,500円+税
新書版、カラー94P
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わからないことを、安易に“わかろうせず”、ひたすら取り止めもない思考(村上春樹のパン屋襲撃が現代のコンビニなら…)や、実験の繰り返し(あの古本屋で買った雑誌の切り抜き跡にはなにが書かれていたのか知るために大宅壮一文庫へ向かうと…)は、効率的に生きられない(生きたくない)私たちの日々を、いつもと違う側面から浮かび上がらせてくれるようです。
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僕は友田とんを「日本のトーマス・トウェイツ」だと勝手に思っている。
ゼロからトースターを作る。
『百年の孤独』を代わりに読む。
人間をお休みしてヤギになる。
パリのガイドブックで東京の街を闊歩する。
ナンセンスな思いつきを、律儀にルール化して自分自身に課し、そのルールに忠実であろうと全力を尽くし、ときには逸脱し、逸脱してしまったうしろめたさを紛らわすために屁理屈をこね、ルールは絶対じゃないと自分を正当化する、しかしそもそもルールの出自自体がナンセンスなのだから、本人が真面目であればあるほど冗談が過ぎていく。
スタートからまちがえてしまった真面目さは、滑稽であると同時にどこか感動的だ。スタートがナンセンスであったばっかりに、どんどんと冗談になっていく。
ーー柿内正午『プルーストを読む生活1』(零貨店アカミミ)より抜粋
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フレンチトーストをついに食べた「私」は東京の町を闊歩するため、行く先々でパリのガイドブックを買い集め、順に読もうと試みるが……。
荻窪のコンビニから、村上春樹へ、そしてパリ・ノートル・ダムへ。
日常を冒険に変える奔放な思考の脱線 第2弾。
目次
第一章 ノートルダム
第二章 ガイドブックを買い集める日々
第三章 セブンイレブン
第四章 餃子を食べに行こうとして
第五章 ノートルダム再び
第六章 読めないガイドブック
第七章 準備体操はできた