『名付けたものどもを追う道筋を歩きながら、(ショートスパンコール2)』
著:仲西森奈
出版:さりげなく
印刷:三省堂印刷株式会社
装丁:古本実加
価格:1900円(税別)
判型:B6判変形、110×182mm、448ページ
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仲西森奈さんによる、連作小説集の二冊目。
掌編は9つのストーリーラインがあり、「辞書」を思わせる装丁を利用して、それぞれ小口にインデックスが施されている。
全20冊予定という長期シリーズの二冊目、とはいうものの、どこから読んでもいいというふう。
装丁は「辞書」にこだわり、三省堂印刷で制作。誰もがみたことがある、ビニール表紙で角丸仕様。匂いすら新しくて懐かしい。
一層辞書っぽさがました、大増の448ページ。
(前作ほか、著者既刊)
https://stores.jp/search?q=%E4%BB%B2%E8%A5%BF%E6%A3%AE%E5%A5%88&store=mardock
(以下、出版元の紹介文より抜粋)
仲西森奈の連作掌編小説。ショートスパンコールシリーズは全20巻を約20年かけて刊行予定。9つのストーリーラインが相互に絡み合ったり、離れたり。全部読んでもよし、途中から読んでもよし。生活、人の数だけ物語や作品があって、生まれるものもなくなるものも、ある。
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タワーマンションの清掃員はどこかのだれかのカーセックスを書き続ける。未来は懐かしくて、自転車は漕がれて、モノは盗まれて、サモトラケのニケのぬいぐるみは今日も抱きしめられている。あらゆる一人称。インターネットの片隅。ロッテリアの喫煙席。地に足のつかない男たち。はじめて飲んだお酒。抽出されたコーヒー。ある人間の愉快な一年。そのなんやかやと、それ以外のなんやかやが、交錯して錯綜して頻繁に脱線する。
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仲西 森奈
1992年、双子座生まれ。東京都新宿区、杉並区、千葉県松戸市、船橋市、京都府京都市左京区、北区などを経て、石川県金沢市在住。小説、短詩、エッセイ、朗読などの形を用いて、言葉とそれ以外を扱う。著書に『起こさないでください』『そのときどきで思い思いにアンカーを打つ。』(共に出版社さりげなく)、『日記』(私家版)。その他の活動に、音楽グループ□□□契約社員、朗読バンド筆記体など。