『わが友テペ』(新装復刊版)
著:鈴木三枝子 作 / すずき大和 絵
装幀:鈴木みのり
判型:A5・上製、184 頁
発行:ミノリコブックス monorico books
※本書は、1965年・理論社『わが友テペ』を再編集し、新装復刊するものです。旧かな遣いを改訂し、誌面レイアウトを新しく見直しました。
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少年とアヒルの素朴な友情にニコニコしながら読んでいると、ある日を境に、アヒル一族が抱える大きな秘密に繋がっていく、広さと深さもある、ちょっと不思議な物語。
とても味わいのある装画は1965年刊行当時のものを再録。小宮山量平、著者あとがきの謝辞によると、さらに今江祥智在籍時代の作品のようで、グッと来るものがあります。
(以下、出版元の紹介文より抜粋)
昭和40年刊行。アヒルと少年の切ない友情の物語。
命の連鎖を清らかな詩を読むような珠玉の作品。
戦争で両親がいないダイスケはタマゴ屋の店先で出会った不思議なタマゴを孵化し、自分が親代わりになって、アヒルのテペを育てることを思いつきます。
周囲の人たちに助けられ、お互いにしかわからない言葉で会話をするダイスケとテペの関係は、まるで永遠に続く友情のようでした。しかしテペにはダイスケに見せようとしない秘密の姿があり、もうひとつの深い物語がありました。