



『戦前生まれのある速記者のはなし(序)』
語り:佐々木光子
出版:双子のライオン堂
判型:A5判、20頁
150部
ーーーーーーーーーー
「こういう話、面白い? じゃあよかったわ」
終戦の昭和20(1945)年から「速記」の仕事を始めた、90代の語り手による仕事の記憶、聞き語り。
縦横無尽に語られるその様。貴重なことも、本人の思い出も、無秩序に、そのまま残っているのがあまりにも良い。
2024年に書籍化予定で、そのシングルカット先行版、といったことのようで、少頁、小部数なのはそういう事情のようです。
(以下、出版社サイトより抜粋)
<概要>
戦前生まれ、今年96歳の速記者・佐々木光子さんのお話を聞き取った冊子。
2024年初旬に書籍化の予定。全4部構成で本書はその序章に当たる。
<巻頭言>
本書は、戦前生まれで、刊行現在96歳の速記者・佐々木光子さんの人生を聞き取ったものです。
佐々木光子さんとの出会いは、小説家辻原登さんの紹介がきっかけでした。
古本屋として、古書を引き取りに行った際に、意気投合し、その後も交流が続きました。お会いするたびに、いろんなお話を聞かせていただきました。
特に、速記というお仕事については、戦前から現在にかけて、戦争に、経済に、テクノロジーの進化に、翻弄されてきたのだということがわかりました。
また、ひとりの人生としても、40歳を過ぎて語学を習得しに海外へ行ったり、80歳まで現役の速記者として活動されたりと刺激的です。
今後、私たちが「人生100年」を謳歌するための参考になるのではないかと思い本として刊行することにしました。
なお、本書は全部で4部作の序章、第1部です。少しずつ、読者の元にお届けできればと思います。
聞き手・竹田信弥