

人類堆肥化計画
著:東千茅
出版:創元社
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“わたしの見立てでは、人類はおしなべて腐っている。だが、現状の道徳的腐敗は生物学的腐敗に反している。あるいは、腐敗が足りていないと言うこともできる。いずれにせよ、わたしたちは堆肥に向かって腐っていかなければならない。人間(人の間)ではなく堆肥になってこそ、異種たちと共にあることができるのだから。”
奈良県宇陀市の里山にすみ、農耕をしながら(しかし賃労働もしながら)暮らす。それはお行儀の良い、土のある暮らしではなく、人生の悦びを得るためにおこなわれる営み。
飼育する鶏に「ニック」と名付け、「かわいい」と同時に「おいしそう」と考えるその相反する事実の清濁を合わせ飲み、行われる土着的実践と思考。
リトルマガジン(≒弾倉・Magazine)『つち式』で衝撃を与えた著者による初めての商業単行本であり、新しい思想書。
リトルマガジン『つち式」はこちら
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同じ奈良の山地で図書館を営む夫婦の日記はこちら
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