
音楽の憎しみ(水声社版)
著:パスカル・キニャール
訳:博多かおる
出版:水声社
ーーーーー
全キニャールファン、そして、伊藤計劃で人生変わったかた必見の『音楽の憎しみ』がついに出版されました。わかりやすく言うと、『虐殺器官』の冒頭で引用されている作品がこちらです。
オルガン奏者の家庭に生まれた、キニャールの作品には『世界のすべての朝は』(伽鹿舎)他、たびたび音楽が重要なテーマとなって描かれています。そのキニャールが記した音楽論。
冒頭の状況により、もともと絶版が多く古書価が高騰しがちだったキニャール作品の中でもとびきり高かった本書。やっと、やっと、たった2500円+税で読むことが出来ます。水声社版は訳者さんが変わっているので青土社版は引き続き高価であり続けると思いますが、これで念願叶う方も多いのではないでしょうか!
小説も比較的読みやすい作家ですので、これを機にほか作品も読んでみてください。